ジャン・フサロ

ジャン・フサロは1925年、マルセイユ生まれのフランス人芸術家です。フランス絵画の巨匠の一人と称され、1948年にアンドレ・コッタヴォ、ジャック・トルフェミュスと共に創設された「サンジズム」運動の創始者です。

リヨンの高等美術学校出身の彼は、印象派、フォーヴィスム、キュビスムといった芸術潮流から脱却しようとしました。1951年にはマントン・ビエンナーレ賞、1953年にはフェネオン賞を受賞しました。抽象表現と新たな具象表現の間で奔走した、20世紀を代表する偉大な芸術家であるフサロは、絵画と自然への愛に導かれました。彼の作品には、リヨンの風景の静寂と、私たちを海辺へと誘う青と緑の揺らめきが見受けられます。

フランス国内外で数多くの展覧会が開催されており、その中には1985年から1987年にかけてロサンゼルスで開催された「Art Group France」展も含まれます。作品はパリ市立近代美術館、サンピエール美術館（リヨン）、ニース美術館（フランス）、名古屋美術館（日本）など、数多くの美術館に収蔵されています。